著者の体験した岐阜地域での車椅子の旅の感想
JR岐阜駅や垂井駅がバリアフリーの考え方が広がり始めた初期の駅の構造をよく残しており、改札口をとおらないためエレベーターを使うのに駅員さんの介助が必要だったり、反対側ホームには二度車椅子対応エスカレーターを利用するように造られていたりします。また新幹線の岐阜羽島駅は岐阜市からずいぶん離れており、名古屋からJR在来線や名鉄を利用されるほうが車いすでの観光には便利だと思います。名鉄はホーム端に車イス用のスロープ通路をもうけられているところが多く、平成の初め頃には大変便利な鉄道だとうらやましく思っていたのですが、各地で駅のバリアフリー化・エレベーターが設置される以前に車イス利用者に対してこのような配慮をしていただいたことを忘れずにいたいものです。

JR岐阜駅>乗降客用エレベーターが設置され ていたました。駅員さんの誘導をうけて下車したら 改札口を通らず一階のショッピング街にでてしま った?車椅子対応トイレも一階にありました。
(平成12年取材)

JR岐阜駅

平成20年再び車イスで岐阜駅を訪れたところ、改札口のあるコンコース階までは自由にエレベーターが使えたものの、改札口を通らないためホームに上がるためにはエレベーター設定を変えてもらい駅員さんの誘導が必要でした。一般乗客用エレベーターではなく、車椅子用エレベーターでした。
(平成20年取材)

<名鉄岐阜駅>以前は「新岐阜駅」と呼ばれていました。名鉄名古屋本線と名鉄各務原線の二つの駅舎から構成されており、改札口内の連絡通路にはエレベーターが設けられていました。外部公道からは名鉄名古屋本線ホームにはエレベーターで、名鉄各務原線ホームにはスロープ通路で車いすでホームにたどりつけます。名鉄名古屋本線ホーム改札口内に車椅子・オストミー対応フル規格トイレをみつけました。
(平成20年取材)
名鉄岐阜駅はエレベーター完備

名鉄岐阜駅の車イス・オストメイト対応フル規格トイレ

以前の新岐阜駅には階段の部分もあり迂回が必要でした(写真右・平成12年撮影)、また駅に接続していた百貨店は取り壊され再開発工事がおこなわれていました。
名鉄岐阜市内線・名鉄美濃町線などが廃止されていました。名鉄美濃町線で運行されていた車椅子対応の低床車両は他の地方鉄道に譲渡され活躍していることを確認しています。

名鉄美濃町線(廃止されています)の車椅子対応低床車両

(平成14年撮影)


<名鉄・新鵜沼駅>車椅子用のスロープ通路が整備 されています。なお改札口前に工事の予定のポスター がはられており全面改装の予定があるようです。
(平成14年取材)