著者の体験した青森地域での車椅子の旅の感想

このホームページを長年ご覧いただいている方には意外に思われる方もおられるかもしれませんが、車椅子利用のオストメイトというのは施設の整っているとされるホテル等での宿泊も大変でいろいろなことに気を使ってしまって充分な睡眠ができなかったりして、親族以外の旅行は常に一泊が限度でした。とはいえ青森・特に津軽地方はどうしても行ってみたい場所で、津軽三味線をきいて弘前城にいくことはここまで16年間つづけてきた全国車椅子での旅行「アシトドシリーズ」の最大の山場にふさわしいと感じさせる場所でした。今回は二人の方の協力を得て二泊三日の旅、ところが常備薬を持っていくのをわすれて、眠れず。オストメイト特有のプレッシャーもあって、初日の元気はどこへやら、二日目からは手動車いすを常時押してもらう状況になってしまいました。また狭い通路を腕で身体をうかせて車イスを少し折りたたんで介助をうけて通りぬけたり、階段を一段ずつキャスターに衝撃を受けながら下っていったりと、久々に車イスでの旅の醍醐味をあじあわせていただきました。

ご紹介出来るのは旅のうち順調にいった所だけかもしれませんが、私の情報をベースにさらに広範囲の車イスでの旅を体験していただければ幸いです。津軽三味線(二回生演奏を聴けました)と弘前城、青函連絡船八甲田丸巡りなどのこのシリーズの山場を画面上ですがご一緒いただければ幸いです。


<JR青森駅>

JR青森駅には業務用エレベーターが稼動しており、正面口側改札口内の階段横の幅の狭い通路を使って誘導していただけました。著者の手動車椅子の幅でぎりぎり通れる通路で、大型の電動車いすの場合は改札口を入らず近くの駐車場から誘導してもらうなどの工夫が必要です。車イス対応トイレは改札口の外側にありました。なお駅員さんのお話によると西口側には階段しかないようです。

(平成20年取材)

JR青森駅への列車は全て陸奥湾に向かって到着、かつては函館まで、青函連絡船で海の鉄道が北海道までつながっていました。上の写真は記念館となっている青函連絡船八甲田丸、線路が船内にまでつながっている様子がよくわかります。
JR青森駅正面口 後ろには青森港に架かる青森ベイブリッジが写っています。(平成20年撮影)

正面口改札口内階段横の狭い通路(右側の赤い看板のあるところ)から業務用通路を通って業務用エレベーターでホームに誘導してもらえました。
青森駅西口側には階段しかないというお話でしたが、実際に利用していないので詳細は不明です(上の写真は西口を遠方から平成20年に撮影)
青森駅から普通列車を利用しましたがステップがあるもので二枚一組の車イス用渡し板で乗車させてもらいました。 JR青森駅正面口 改札口の外側にある車椅子対応トイレ