(著者の行ったところだけですけど)車椅子利用者のための
車椅子での公共交通利用&旅行情報 箱根・芦ノ湖2ページ
車椅子電車評論家
    アシトド松井

桃源台からロープウェイに乗り換えて大涌谷に向かいます

桃源台港からわずかの坂とエレベーターでロープウェイに乗り継ぐことが出来ました。前回訪れた平成16年では桃源台から大涌谷までは小さなゴンドラのロープウェイで著者の車椅子一台乗るのがやっとの大きさでしたが、大きなゴンドラにリニューアルされていました。
(平成22年取材)

桃源台の港からロープウェイの乗場まではエレベーターを乗り継いでたどりつけました。ロープウェイ乗車待ちの大勢の列ですがゴンドラが大きくなったのでスムーズにながれていました。

ゴンドラに乗る際に段差やすき間が解消されていることがおわかりいただけるでしょうか
(平成22年撮影)


桃源台〜大涌谷のロープウェイは大きくなって車椅子ユーザー2名で乗っても余裕の広さ、芦ノ湖を後にして、湯煙に覆われた、大涌谷がみえてきました。降車も段差すき間が解消されており、自力で降りられました。

大涌谷に到着 さらにロープウェイに乗換て早雲山にむかいます

ロープウェイは大涌谷で乗り換えて早雲山に向かいます。大涌谷の散策ができれば、などと考えていたのですが、急な坂と湯煙と天候のせいなのかほとんど視界のひらけない真っ白な風景になっていたので、展望だけで楽しんで、早雲山に向かいました。

大涌谷で一旦ロープウェイを降ります。ロープウェイ乗場に車椅子・オストメイト対応フル規格トイレがありました。(平成22年取材)

大涌谷は湯煙のせいか視界に広がるのは真っ白な風景、坂も急みたい。


早雲山へのロープウェイに乗換ます。 こちらも大型のゴンドラでスムーズに乗れます

日が暮れてきてだんだん暗くなってきました


早雲山でケーブルカーに乗り換え強羅にむかいます
早雲山ではロープウェイからエレベーターでケーブルカーの改札へ途中で車椅子対応トイレをみつけました。

平成16年に訪れた時は改札口への階段を担ぎ上げてもらいましたが、改札口外側にリフトが設置されていて駅員さんの案内でスロープ状のケーブルカー乗場に到着しました。
(平成22年取材)

箱根登山ケーブルカーの車椅子スペースがすばらしい!

早雲山から強羅まで箱根登山ケーブルカーに乗ったのですが、ケーブルカーの乗場が階段ではなくスロープ状なのは平成16年ご紹介したとうりなのですが、さらにケーブルカー車内の片側が床を平坦にかさ上げして、車椅子用スペースが設けられていました。斜面上に設置されているケーブルカーは車内は階段状になっていますが、その片側の一部が平らにされ車椅子2台分程度の場所が平坦になっていたのです。左下の図をみていただければイメージしていただけるでしょうか、大胆な発想のすごい車椅子スペースです。

感動しているうちに強羅に到着、スロープ状のホームを下って後は平坦に箱根登山鉄道のホームにたどり着きました。

箱根登山鉄道に乗って箱根湯本駅で乗換、小田原にもどります

箱根登山ケーブルから強羅駅で箱根登山鉄道に乗り換えたときにはすっかり暗くなっていて、あまり良い写真が取れませんでしたので、行きしなに路線バスの車窓から撮影した写真もつかって説明します。強羅駅から箱根湯元駅には箱根登山鉄道の電車で、箱根湯本駅からは小田急の車両に乗り換えて小田原にもどってきました。駅員さんのお話ですと箱根湯本駅にはエレベーターが完備しているとのことでしたが、同じホームでの乗換となり利用していませんので詳細は不明です。利用した全ての駅で車椅子用渡し板の設置サービスを受けました。

箱根登山鉄道の電車と渡し板設置サービスのようす。
(平成22年撮影)


箱根湯本駅のバス車窓からの写真です。この駅まで小田急の車両が乗り入れていました。

箱根湯本駅での乗換のようす。

この旅の起点となった小田原駅に帰ってきました。エレベーターが完備していました。

どうしても日が暮れてからの写真撮影が上手くいかなくて、強羅駅以降はバリアフリーのレポートとしては良い写真がとれませんでした。不明な点は平成16年版の写真も見ていただき、そしてご自身の車椅子で確かめていただき、より奥の深い箱根・芦ノ湖の車椅子旅行を体験していただければ幸いです。

アシカなくてもトドまらず