熊本市交通局の超低床路面電車に車イスで乗車体験して

1997年(平成9年)日本で初めて導入された車いす乗客に対応した超低床路面電車が熊本市電の9700系でした。この超低床路面電車にはリフトも装備しておりホームとの段差解消を行うようになっています。私は車椅子で全国各地の路面電車の乗車体験をしていますが、リフトを装備した路面電車に乗車するのは初めてのことでした。熊本を訪れた平成20年の段階では、従来からのステップのある車両での運行が圧倒的多数でしたが、低床車両の運行時間が時刻表に表示されていたため安心して利用できました。またホームがスロープ状に整備されておらす車椅子での利用が出来ない電停も多くありました。熊本駅前から上熊本への直通の電車は無いようで、辛島町という電停で乗り換える必要があるようです(実際にこのような乗車をしていないので詳細は不明です)。
熊本城をバックに走る車椅子対応路面電車9700系(平成20年撮影) リフトを装備していて車椅子の乗降時の段差解消が行われる。 運転席後ろの座席を跳ね上げて車椅子スペースが確保されました。
電停の時刻表に低床電車は○印で表示されていました。
著者が訪れた平成20年の時点で熊本市電の電停には車イスでの利用が出来ない所もありました。写真の電停には歩道橋の階段を使わなければたどりつけません。

路面電車の駅は電停というのが正しいのかもしれませんのでここでは名称だけでご紹介します。
<水前寺公園>

道路中央に電停がありホームの端がスロープ状に整備されており横断歩道を渡って利用できました。庭園・水前寺成趣園まで手動車イスで移動しました。

(平成20年取材)

乗降した熊本市電の電停の幅は右写真の「水前寺公園」と同じようなものでした、また車イスでの乗降口は進行方向の運転席側になっていました。後方に写っているのはステップのある路面電車で取材時点ではこのような車両の運行が多数でした。

<熊本駅前>

JR熊本駅前の道路中央に電停がありホームの端がスロープ状に整備されており横断歩道を渡って利用できました。

(平成20年取材)


<通町筋>
熊本電鉄・藤崎宮前駅から繁華街をめざして南下してきたらたどりついきました。横断歩道をわたってスロープ通路で電停に、そして低床電車を待って上熊本に向かいました。

(平成20年取材)


<上熊本駅前>
JR上熊本駅そして熊本電鉄・上熊本駅に隣接しています。頭端駅で平坦に一般道路に出ることができました。

(平成20年取材)