京都車椅子観光旅行(山科から北野白梅町へ)


車椅子で京都地下鉄・嵐電・阪急・京阪を乗り継いで

   車椅子で京都・北野天満宮を参拝しました
                                      

車椅子電車評論家

アシトド松井

京都には公共交通機関のバリアフリーに熱心に取り組まれていた方や、お寺や神社車椅子で参拝できるように活動されていた先人がおられて、1980年頃には一般乗客用エレベーターの設置された駅がつくられるなど、著者は公共交通や歴史的建造物のバリアフリー化の先進的地域の一つといえるのではないかと考えています。今回は京都市の東部、山科駅を基点として京都市営地下鉄から嵐電(京福電鉄)で北野白梅町駅へ 北野天満宮に参拝そして再び嵐電に乗車して阪急・京阪・地下鉄を乗り継いでJR山科駅前で散会するという行程、電車で巡る古都・京都車椅子観光旅行に画面上ではございますがご一緒に参加していただければ幸いです。
            このページの記事は平成22年に著者が京都を訪れた時点での状況で記載しています。


まずは今回の京都・北野天満宮への行程えがいた地図をご覧下さい。著者の手書きのもので距離などは全くでたらめですけど、位置関係とを下記の旅行記とかさねていただき、京都市内での車椅子でこのような鉄道での移動方法もあるのだなあとイメージを膨らませていただければ幸いです。


山科駅について

まずJR山科駅から地下鉄山科駅に乗り換えます。JR山科駅はJR京都駅から大津方面へ一駅目の駅で電車で約5分、京都市営地下鉄・京阪電車などの駅が隣接するターミナルです。京都駅に比べると地下鉄への乗換が分かりやすく、また山科駅を通る京都地下鉄東西線の車両は京都駅を通る地下鉄烏丸線の車両に比べて車椅子での乗降がしやすい工夫がなされていて、東山方面や今回ご紹介する北山方面そして、京阪に乗って浜大津からの琵琶湖観光に利用するには意外と便利なところです。

JR山科駅にはエレベーター用のこせん橋が別に設けられており、改札口に出るエレベーターの近くに車椅子・オストメイト対応フル規格トイレがありました。駅前には地下鉄コンコース階へのエレベーターがあります。

京阪山科駅は地上駅でスロープ通路でホームにたどりつけます。車椅子対応トイレ有り。

京都市営地下鉄東西線・山科駅から太秦天神川駅をめざします

エレベーターで地下鉄・山科駅のホームに、東西線に乗り込みます。この地下鉄路線の車両は乗車扉の部分が斜めにつくってあり、上肢が使えキャスターが上げられるレベルの車椅子利用者であれば単独乗車が可能です。また前輪の大きな電動車椅子での乗降にも問題はありませんでした。

嵐山電鉄との乗換駅・太秦天神川に到着です。

太秦天神川駅で地下鉄から嵐電(京福電鉄)に乗り換えます

太秦天神川で地下鉄から嵐電に乗り換えます。嵐電は四条大宮から京都北山の観光スポットの嵐山そして今回の目的地、北野白梅町を結ぶ鉄道で、京都で唯一残る路面電車(大部分は専用軌道ですが)です。嵐電・天神川駅は路面区間の駅ですが、この駅はホーム幅も確保されていて、スロープ状通路で車椅子での乗降可能。以前から車椅子利用者の乗降にはいろいろな配慮をしてくださった鉄道です。

地下鉄・太秦天神川駅に到着です。コンコース階・改札口内に車椅子・オストメイト対応フル規格トイレがありました。改札口をぬけて、地上へのエレベーターに向かいます。   このページの記事は平成22年に著者が京都を訪れた時点での状況で記載しています。

地上に出て嵐電・天神川駅に向かいます。路面区間にある駅ですので横断歩道を渡って、スロープ通路でホームへ、運転手さんの介助をうけて車内に、ありがとうございました。

天神川駅から北野白梅町に行くには「かたぴらの辻」(漢字だせませんでした)という所で乗換なければなりません。車椅子用スロープ通路で反対側ホームに誘導してもらえました。

かたぴらの辻駅からはレトロ電車(といっても車両は新しいもの)に乗せてもらいました。いよいよ北野白梅町です。

嵐電(京福電鉄)・北野白梅町から北野天満宮にむかいます。

車イス用渡し板の設置サービスを受けて、レトロ電車をおりスロープ状の通路を下り北野白梅町駅の改札口を後にしました。

北野白梅町駅に隣接するショッピングセンター一階に車椅子対応トイレがありました。

北野白梅町から東へ、北野天満宮に向かいます。上肢に障害のなくキャスタ(前輪)をあげられるレベルの方であれば、手動車椅子での移動が充分可能な距離です、境内までたいした障害はありませんでした。        

参道から梅の季節に一般に公開されている「梅苑」を散策させてもらいました

参道から梅苑にはわずかな段差がありましたが、参拝の方や天満宮の方が介助してくださいました。入苑料を払って梅茶とお菓子を楽しみました。                このページの記事は平成22年に著者が京都を訪れた時点での状況で記載しています。

梅苑は多少の凸凹道はあったものの概ね平坦、満開の季節には少し早かったものの白梅・紅梅を車椅子で楽しむことができました。

参道に戻り参拝にむかいます

階段横にスロープ通路がもうけられていました。お水をいただき参拝です。 校倉造りの建物横に車椅子対応トイレがありました。

石畳で整備されている部分もありました.。ところどころで梅の花を楽しめました。

おみくじをひきました。参拝の方が続いていきます。リハビリ充分?だからこれぐらいのスロープは対応できます?

嵐電(京福電鉄)・北野白梅町から四条大宮で阪急に乗り換えます

ここからは来たときとは別の鉄道ルートで京都の繁華街・四条河原町に向かいます。いかにノンステップバスなど車椅子対応路線バスが増えたとはいえ、車椅子での観光は確実に乗れる鉄道の方が便利。京都も多くの場所に鉄道を使っての車椅子での移動が可能であることを知っていただければ幸いです。    このページの記事は平成22年に著者が京都を訪れた時点での状況で記載しています。

北野白梅町駅にもどり再び嵐電に乗り「かたぴらの辻駅」で乗換、四条大宮駅に向かいます。

嵐電は路面電車となる区間があります。車椅子で乗降出来ない駅も多くありますが、終着駅の四条大宮はスロープ状通路でした。

四条大宮で阪急電車(地下駅)に乗換ます。右上写真のビルのち下に阪急・四条大宮駅へのエレベーターがありました。

阪急・四条大宮駅には地下にある改札口まではエレベーターがあります。地下改札口前に車椅子対応トイレがありました。

切符を買って車椅子対応改札口(幅が広くつくられている)を通り駅構内へ、ここからは階段にエスカルが設置されていました。

かつては夢のような階段昇降機と思えたエスカルも次々とエレベーターにグレードアップされ、著者も利用する機会が少なくなりました。

京都の中心部を阪急(地下の路線です)で西から東へ移動、四条河原町に向かいます。
四条河原町駅に到着です。 ホームの端に車椅子・オストメイト対応フル規格トイレがありました。 エレベーターで改札口へ

このページの記事は平成22年に著者が京都を訪れた時点での状況で記載しています。

阪急四条河原町駅の改札口を出て案内版にそって商業施設のエレベーターを利用させてもらい地上へ、四条河原町の交差点に出てきました。

百貨店もある繁華街四条河原町で食事をとりました。

京都の中心部を阪急(地下の路線です)で東西を移動、四条河原町に向かいます。

京阪電車に乗るため四条大橋を渡ります。

京阪・祇園四条駅に到着・エレベーターで改札階へ、そしてホーム階へ。

祇園四条駅ホームへのエレベーター 京阪電車・祇園四条駅で車椅子用渡し板の設置サービスを受けて三条駅にむかいます。

京阪電車で三条駅へそして隣接する三条京阪駅から京都地下鉄東西線に再び乗車

三条駅に到着・エレベーターでコンコース階へ、コンコース階・改札口内に車椅子・オストメイト簡易対応トイレがありました。

三条駅(京阪電車)の改札口から連絡通路を通って、三条京阪駅(京都市営地下鉄東西線)に向かいます。

三条京阪駅の改札口からホームへのエレベーターに向かいます。改札口内に車椅子・オストメイト対応フル規格トイレがありました。

京都市営地下鉄東西線の電車に乗り、地下鉄・山科駅に向かいます。この地下鉄路線の車両は乗車扉の部分が斜めにつくってあり、上肢が使えキャスターが上げられるレベルの車椅子利用者であれば単独乗車が可能です。

今回の車椅子の旅の起点・山科駅(京都市の東部)にもどってきました。

地下鉄・山科駅に到着、エレベーターを乗り継いで今回の旅の起点、JR山科駅と京阪・山科駅の間の駅前広場に向かいます。

地下からのエレベーター奥にJR山科駅の改札口が(写真上の左側)写っています。京阪・山科駅にはスロープ通路があります(上の写真右側)。

ずいぶん細かい記事になりましたけど、そして京都市内を東西に、地下鉄・嵐電・阪急・京阪を乗り継いでの車椅子で電車で巡る京都はいかがでしたでしょうか。機会がありましたら京都駅を起点とした南北をレポートもつくってみたいと思っております。長いページになりましたが、「京都の街はバリアフリー化した鉄道路線で意外と多くの社寺への参拝や観光が可能であるのかもしれないなあぁ」などと感じていただいたとしたら、幸いです。画面上ではございましたが、車椅子で電車を乗り継いでの京都・北野天満宮への参拝の旅にご一緒いただきまして、ありがとうございました。また車椅子での移動をサポートいただいた多くの方にお礼申し上げます。

このページの記事は平成22年に著者が京都を訪れた時点での状況で記載しています。