JR特急・観光地のノンステップ路線バスを事前に予約 シュックル(手動車椅子)2名で

和歌山南紀・白浜を車椅子対応バスで巡りました。

車椅子電車評論家

アシトド松井

前 編

今回はシュックル(手動車椅子)利用者2名・介護者なしで、和歌山県・南紀白浜温泉の観光名所、平成18年に訪れたところ白浜駅から、「明光バス」さんのノンステツプ路線バスが、多数・景勝地にむかって運行されているのを確認していたので、事前に営業所に連絡してノンステップバスの配車をお願いしたところ、当然・時刻表の範囲内での配車変更でしたが快く応じていたたきました。また宿泊予定のホテルにはバリアフリー客室はもちろん、運行時間が決まっているものの送迎バスもリフト付きで車椅子の乗降が可能ということでしたので、ノンステップ路線バスとリフト付き送迎バスを組み合わせて、「南紀・白浜温泉・完全車椅子対応バス旅行計画」をたてました。いつもは行き当たりバッタリで車椅子対応路線バスに乗っている著者にとっては、珍しいことです。しかし予定どおりにいかないのもまた、自分で立てた車椅子バリアフリー観光旅行計画ではよくある話。ここからは画面上ではございますが、和歌山県・南紀白浜温泉、シュックル(手動車椅子)利用者2名のみ・同行の介助者無しでのバス旅行をご一緒にお楽しみいただければ幸いです。たたし駅員さん、バス会社の方、宿泊施設の方、観光地の皆さん、観光客の皆さんにたくさん介助していただきました、ありがとうございました。

平成25年著者が訪れた時点の状況でのレポートです、最新の状況につきましては是非ご自身の車いすでお確かめいただければ幸いです。


JR西日本・特急くろしお新型車両で白浜をめざします。

JR京都駅から特急・くろしおに乗車します。取材時点ではオーシャンアローと新型車両に車椅子対応設備があるということで、まずは新型車両で和歌山県の白浜駅をめざします。車椅子対応座席は乗移りを前提としたものが2席有り、車椅子対応トイレは通路側に丸みを帯びてせり出した形で部屋を広くとってありました。

最近の特急には列車名の入った「ヘッドマーク」がないんですねえ。

車椅子対応トイレ


鉄道旅行の楽しみの一つが車内販売なんですけど、座席に乗移り車椅子を折りたたんでいないと、左写真のようには行きませんでした。
座席に乗移れない障害レベルの方や、車椅子を折りたためないデンクルユーザー(電動車椅子利用者)は、人が通るたびに邪魔にならないように客室内とデッキを行ったり来たり。

和歌山駅を過ぎると、いよいよ紀勢本線に入ります。車窓からの眺めも、海岸線の風景に変わってきます。
海の風を利用した発電装置もみられました。

岩代駅あたりでは海がよく見えて、いよいよ南紀にきたなあ、という雰囲気になります。

平成25年著者が訪れた時点の状況でのレポートです、最新の状況につきましては是非ご自身の車いすでお確かめいただければ幸いです

白浜駅に着きました、宿泊施設の用意してくださったリフト付きバスで、宿に向かいます。

JR白浜駅に到着、車椅子の乗客用につくられた線路横断型スロープ通路で無事に改札口側のホームへ。この通路が出来るまでは、大勢の方にホームから線路の従業員さんの通路に直接担ぎ降ろしてもらっていました。

JR白浜駅周辺には駅舎の外側に車椅子・オストメイト簡易対応トイレがありました。このトイレが確認できたため駅前で安心して食事をすることができました。観光案内所で車椅子でどの範囲動けるかも教えてもらいました。

JR白浜駅から宿泊施設にリフト付き送迎バスで送ってもらえました。白浜は7年前にも訪れていて、起伏の多い坂の道路を巡らなければならないことをしっていたので、リフト付き送迎バスとノンステップ路線バスを組み合わせた、今回の旅行計画は正解でした。なお宿泊施設から海に向かったところに白浜の景勝地のひとつ千畳敷がありましたが、路線バスの時間の関係で少しはなれた景勝地
段壁の観光を優先します。

平成25年著者が訪れた時点の状況でのレポートです、最新の状況につきましては是非ご自身の車いすでお確かめいただければ幸いです

ノンステップ路線バスで白浜の景勝地・三段壁をめざします

宿泊施設から坂道を少し上がった「千畳口」のバス停が、事前に配車依頼しておいた「明光バス」さんのノンステップ路線バスへの乗車場所、余裕をもってバス停に到着しました。

最初にやってきたのはツーステップバス。運転手さんに伺うと「このバスではないよ」ということ、続いてノンステップバスがやってきたので、このバスだとすんなり乗車、座席を折りたたんでもらって車椅子スペース一台分が確保され、運動能力の良い方が一般座席に乗移り、転倒すると自力では車椅子に戻れないレベルの著者は車椅子スペースへ。最近、車椅子スペースが一台分しかないノンステップバスが多いけど、やっぱり二台分は確保してほしい!


無事に「三段壁」のバス停に到着、海岸にむかって三段壁への坂道を下っていると、携帯電話がなって。バス会社の営業所から「配車してもらっていたノンステップバスが千畳口のバス停にいるのだけど、車椅子のお客さん2名とも見当たらないといってきたんですが?」。
私たちの乗ったバスは一台早い時刻のものだったらしい。そういえば運転手さんは、予約されている人ですか?とも確かめられなかったし、事前に座席を折りたたんで車椅子スペースをつくってもおられなかった。結果的には別に事前連絡しなくてものれたじゃん、それだけノンステップバスの導入が進んでいるようです。

いよいよ白浜の景勝地・三段壁にむかって2台のシュックル(手動車椅子)が海岸線にむかって坂を下ってゆきます。

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平成25年著者が訪れた時点の状況でのレポートです、最新の状況につきましては是非ご自身の車いすでお確かめいただければ幸いです

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