(著者の行ったところだけですけど)車椅子利用者のための
車椅子での公共交通利用&旅行情報  富山県 1ページ
車椅子電車評論家アシトド松井

富山県内では富山駅と高岡駅を起点にして3路線の路面電車の旅を車椅子ですることが出来ました。

本来はJR冨山駅からご案内するところですが、路面電車(一部だけ路面区間の路線を含める)3路線に車椅子で乗車することができましたので、路面電車好きの車椅子ユーザーの皆様のために、冨山県の路面電車を集めたページを最初につくってみました。

まずは冨山県内の低床の路面電車の写真から
冨山ライトレール富山港線
(富山市内にて平成18年撮影)
冨山地方鉄道・市内線3系統(環状線)
(富山市内にて平成22年撮影)
万葉線
(高岡市内にて平成18年撮影)

富山ライトレール富山港線

JR富山駅の北側に隣接した「富山北」から日本海近くの「岩瀬浜」をむすぶ路線で、富山北駅からインテック本社前駅を少しすぎたところまでが路面電車で後は専用軌道を走ることになります。著者はこの鉄道は平成18年と平成22年の二度訪れていますが全て低床車両で運行されていました。全てのホームで段差がほとんど無くキャスターを上げられるレベルの車椅子ユーザーなら単独乗降が可能です。著者が利用した駅を紹介します。


<富山北>

地下の自由通路にエレベーターがありJR富山駅の南側からも車椅子でたどり着くことができます。ホームと車両の段差はほとんどありませんでした。
(平成22年と平成18年乗車体験)

エレベーターのある地下道で富山北へ

この写真は平成18年のものです

混んでいるけど乗せてもらいました


<東岩瀬駅>

ホームと市や料の段差はほとんど無く、ホームまでのスロープ通路があります。富山ライトレール富山港線は廃止されたJR富山港線のあとに新たにつくられた鉄道で、JR時代の旧東岩瀬駅が道路を渡った所に保存されており、休憩所として整備されスロープ通路と車いす対応トイレが設けられていました。東岩瀬駅から少し行くと大町新川通りがあり、うだつの上がる回船問屋などが保存されていました。
(平成22年訪問)

東岩瀬駅での車いすユーザー下車の様子

休憩所として保存されている旧東岩瀬駅舎

大川新町通りを車イスで行きます


<岩瀬浜駅>

富山ライトレール富山港線の終着駅で、乗場と車両の段差はほとんど無し、近くの公衆トイレに車いす対応トイレがありました。
(平成22年と平成18年乗車体験)

バス停が隣接する岩瀬浜駅(平成22年撮影)

岩瀬浜駅と隣接する車いす対応がある公衆トイレ(平成18年撮影)


富山地方鉄道・市内線3系統(環状線)

JR富山駅の南側の路面上に冨山駅前電停があり平成22年に著者は開通してまもない3系統(環状線)に乗車体験することができました。環状線のために新たにもうけられた電停のホームにはスロープでたどり着け、低床車両に合わせた高さになっており、キャスターの上げられる著者は車椅子での単独乗降が可能でしたが、富山駅前電停などは従来のステップのある車両にも対応するためか、ホームと車両の段差が大きく運転手さんに助けてもらうことになりました。3系統(環状線)は平成22年に二回乗車したのですが確認した範囲では全て低床車両で、時計の針と反対周りに富山駅前から市中心部を一方通行で運転されていました。著者が利用した駅を紹介します。


<富山駅前> 

路面電車の電停で横断歩道を渡ってスロープで乗り場にたどり着けましたが、低床車両よりもホームのほうが低く段差も幅も大きかったのでキャスターを上げて運転手さんに車イスを押し上げてもらいました。
(平成22年乗車体験)

 
富山駅前、横断歩道を渡ってホームへ 環状線の低床電車がきました ホームと車両の段差は以外にありました

<国際会議場前>

この電停は3系統環状線の開通にあわせて造られた新しい駅で低床車両との段差やすき間がほとんど無く、著者の障害レベルであれば車いすでの単独乗降が可能でした。富山城への最寄り駅です。
(平成22年乗車体験)

低床車両内の車いすスペース

国際会議場前では自力で乗降できました

駅後方に富山城がみえます


<新富町>

富山駅前電停の最寄の駅で3系統環状線の低床車両との段差が無いことを確認していたので、この駅を利用してJR富山駅まで、シュックル(手動車椅子のこと)で帰ってきました。少し距離はありましたが、道が平坦だったのであまり問題はありませんでした。
(平成22年降車体験)

3系統(環状線)新富駅のようす、右の写真中央にJR富山駅の建物が写っています。

市内線にはステップのある車両も運行されていますが、詳細は不明です。


万葉線 

「高岡駅前」から日本海近くの「越の潟」までの路線で高岡駅前からしばらくは路面電車として運行され途中から専用軌道を走ることになります。著者は平成18年と平成22年にこの路線を利用したことがありますが、この4年間に低床車両の割合が増えて、ステップのある従来型の路面電車の運行のほうが少数になっていました。ただ道路に電車のりばを色分けてスペースを設けただけの電停もあり、車椅子利用者が全ての駅で乗降できるわけではなさそうです。著者が利用した駅を紹介します。

道路に「のりば」と色分けしてあるだけの万葉線の一部の電停(平成22年撮影)


<高岡駅前>

乗り場はバス停と並んだ歩道という感じの電停でJR高岡駅北側出口からすぐの所にあります。残念なことに乗場との段差が低床車両でもあり、運転手さんにキャスタをあげて押し入れて乗車させてもらいました。
(平成22年乗車体験)

高岡駅前の歩道のような乗場

高岡駅前の万葉線低床電車

高岡駅前での車イスの乗降のようす


<海王丸駅>

帆船「海王丸」が係留されている「海王丸パーク」の最寄り駅、ホームと低床車両の段差はさほど無く、上肢に障害の無い車椅子ユーザーなら単独乗降が可能なレベルに解消されていました。
(平成22年乗車体験)

海王丸駅はスロープ通路

著者なら自力で乗れるレベルです

帆船「海王丸」


<越ノ潟駅>

万葉線の終着駅ですぐ近くに富山県営渡船・越の潟発着場があります。ホームへのスロープ通路に排水管らしいものを通すために段が一段あります。リハビリ充分な著者はキャスターを上げて乗降することが出来ましたが、なんとも残念。改善されていればよいのですが。
(平成18年乗降体験)

管を通すため一段の段差がある越ノ潟駅、あなたはクリアできますか?(平成18年撮影)

対岸への渡船

アシカなくてもトドまらず