著者の体験した山形での車椅子の旅行の感想
山形県には平成２１年に車椅子で山形新幹線「つばさ」そして奥羽本線の在来線に乗車して、米沢・かみのやま温泉・山形と旅行してきました。今回は上山城・山形城・米沢城と三つの城跡を巡り、山形市でノンステップバス、米沢市でワンステップ・スロープ付きバスに乗車することが出来ました。しかしオストメイト対応トイレを見つけることはできませんでした。取材時点では福島〜山形間の奥羽本線の駅は新幹線の停車駅はホームのかさ上げがなされているものの他の駅ではホームと車両の段差は大きなものとなっていました。またこの間乗車した在来線の車両にはステップ（車内段差）はありませんでした。

山形新幹線「つばさ」に車椅子で乗車体験

山形新幹線「つばさ」は在来線と同じ車両の幅のミニ新幹線、東京〜福島間は東北新幹線「やまびこ」との連結運転となりホームと車両の幅が大きくなるため折りたたみ式の渡し板が出てきます。車椅子での乗降の際にはさらに車イス用の渡し板を準備していただけました。車椅子対応座席はひじあての上げられないタイプのものでした、また車椅子対応トイレも車両が在来線と同じ規格であるため「のぞみ」や「はやて」に比べると狭いものでしたが著者の利用には大きな問題はありませんでした。
東北新幹線「やまびこ」と連結して北上します（平成２１年東京駅にて） 車両から渡し板が出ているのがわかりますか（平成２１年東京駅にて） 米沢駅（山形県）にて車いす用渡し板で山形新幹線に乗車のようす
「つばさ」の車椅子対応座席はひじあてを上げることが出来ませんでした 著者はついに自力で座席を回転させ乗移る術をみにつけました 山形新幹線「つばさ」の車椅子対応トイレ（平成２１年撮影）
＜JR山形駅＞
JR山形駅には、橋上改札の駅で、山形新幹線も地上のホーム、新幹線ホームには乗降客用エレベーター、在来線には車椅子対応エスカレーターがあり改札口内に車椅子対応トイレがありました。駅の東西を結ぶ自由通路の両端にもエレベーターがありました。駅員さんのお話によると在来線ホームにもエレベーター設置工事が行われる予定でその間はキャタピラ式昇降機での対応になるようです。

（平成21年取材）

JR山形駅

山形新幹線ホームのエレベーター

 山形駅改札口内の車椅子対応トイレ
在来線ホームには車椅子対応エスカレーターでアクセス

山形駅在来線ホーム

在来線の車椅子対対応車両
駅から手動車椅子で山形城跡（霞城公園）にいってみました。