車椅子で福井県・電車旅行(えちぜん鉄道・福井電鉄)


<JR福井駅>
平成17年に高架化されエレベータ ー、改札口内に車椅子・オストメイ ト対応フル規格のトイレが設けられ ました。隣接する「えちぜん鉄道」 の駅もスロープ状で乗り換えが可能です。
(平成17年取材)

JR福井駅(平成24年撮影)

JR福井駅のエレベーターと多目的トイレ(平成17年撮影)

著者が訪れた平成17年に福井駅が高架に
右が高架のJR福井駅、中央は廃止された旧JR福井駅のホーム、左側には「えちぜん鉄道」の福井駅が写っています。


車椅子で、えちぜん鉄道で旅行しました。

<えちぜん鉄道・福井駅>
スロープ状にホームにたどりつけます。JR福井駅に隣接しています。
(平成17年取材)


<えちぜん鉄道・勝山駅>
2つのホームがありともにスロープ が整備されているのですが、駅舎と 反対側ホームを結ぶ通路には階段が あり、少し手前の踏切まで迂回して 移動する必要がありました。
(平成17年取材)

駅前の恐竜像
勝山は恐竜の化石が多く出土 する所だそうです。


<えちぜん鉄道・三国港駅>
ホームから平坦にでられるのだが舗 装された公道にでるまでに砂利道が あったり、また車両とホームの段差 も大きく単独での乗車は不可能でした。
(平成17年取材)

三国港駅に向う道は砂利 道でした

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<JR敦賀駅>
平成24年にバリアフリー化され従来の地下通路のほかに跨線橋が設けられ、そこにエレベーターが設置されました。北陸と京都・大阪方面・舞鶴方面をむすぶ交通の要衝の駅で、大変便利になりました。改札口を出て駅舎の外側に車椅子・オストメイト対応フル規格トイレがありました。
(平成24年取材)

多目的トイレは駅舎の外側に

以前JRの関係者から敦賀駅のバリアフリー化は「北陸・新幹線の敦賀延長のため駅移転工事の際に行われるのではないか?」とうかがっていたので、突然のバリアフリー工事完成の情報に驚いてしまいました。

バリアフリー工事を皆でお祝い。
(平成24年撮影)

バリアフリー化以前はキャタピラ式昇降機での対応でした。
(平成17年撮影)


<JR武生駅>
JR武生駅はエレベーター完備、車椅子・オストメイト対応フル規格トイレは改札口内にありました。また駅前の大型スーパーの反対側にバスターミナルと福井鉄道・越前武生駅があります。
(平成24年取材)

JR武生駅

JR武生駅のエレベーター

JR武生駅の多目的トイレ

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車椅子で、福井鉄道で旅行しました。

福井鉄道バリアフリーへの可能性

福井鉄道は越前武生と福井駅前・田原町(共に福井市内)をむすぶ路線で福井市の中心部では路面電車となります。以前はステツプのある鉄道車両ばかりで路面電車(自動車との共用軌道)となる区間の電停では外部に取り付けたさらに二段のステップをひろげて対応されていました。専用軌道の駅のホームの高さを下げて低床車両を導入、そのうち廃止になった名鉄美濃町線から移籍の中央部分超低床車両が2両が車椅子での乗降可能車両ということになるのだろうと思います。専用軌道から路面で電車になる路線、ホーム、電停の高さが大きく変わるので、バリアフリーにするのがもっとも難しいケースです。

福井鉄道には平成14年と平成19年・平成24年の3度にわたって車椅子で乗車することが出来ましたが、従来の専用軌道のホームの高さをさげて、低床車両(そのうち中央部分超低床車両が2両が車椅子対応)を導入することでバリアフリーを不完全ながらも進めようと努力されているようです。残念ながら中央部分超低床車両はすき間解消の板、さらにわずかながらスロープ板を出せる機能があるものの本来名鉄線の規格に合わせたものであるためなのか、ここでは車椅子利用者などの重度障害者が単独利用できるレベルにはありません。また共用軌道(路面電車となる)区間では平成24年の時点で福井駅前電停以外、ホームをスロープ状に整備されたところはなく、福井駅前電停も段差が大きく介助者がいなければ乗降することは出来ませんでした。以下平成24年の状況をご紹介します、「なんだこれでは車椅子で単独利用が出来ないじゃないか!」という電動車椅子旅行仲間の方もおられるでしょう、しかし軽度の歩行障害者にはずいぶん便利になっていることは事実ですし、少しかもしれませんがバリアフリーに近づいているのも確かです、厳しい条件のもと頑張ってもらっていると思います。車両とホームの段差解消・規格の異なったホーム・電停の高さの解消と費用対効果、そんなことを考えさせられる福井鉄道の車椅子旅行でした。

平成24年の利用時点で車椅子で乗車可能な中央部分超低床車両は2両のみで、時刻表には表示がなく駅員さんに教えてもらい、その間武生の街を巡ってきました。介助者が2名同行してくださっていたことと中央部分超低床車両の運行時間に合わせたため全く問題はおきませんでした。使用する駅によっては無人駅や全くスロープのない電停などもあり、まだまだ車椅子で利用するのは困難です。福井鉄道越前武生駅には車椅子利用者への2日前での連絡依頼と利用が困難で要望に応えられない場合があることが掲示されていました。

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<福井鉄道・越前武生駅>
JR武生駅から大型スーパーをはさんで反対側にあります。外部からホームまでは平坦に移動できました。車椅子対応トイレは改札口の外側にあり。約10年ぶりの訪問でしたが、以前よりホームが低くなっていると感じました。車両と段差はありますが中央部分超低床車両に車椅子のキャスターをあげることのできる著者は単独で乗車することができました。
(平成24年取材)

越前武生駅の中央部分超低床車両

<福井鉄道・福井駅前>
JR福井駅近くの道路の真ん中に設けられた電停(路面電車の駅)。中央部分超低床車両でも車両との段差が大きく、著者の車椅子操作レベルでは単独乗降は不可能、介助を受けての下車となりました。ホームの端はスロープ状に整備されていました。
(平成24年取材)

福井鉄道・福井駅前

福井駅前電停(平成14年撮影)

福井駅前電停(平成24年撮影)

上の写真で福井鉄道・福井駅前の変化をご覧下さい。以前は健常者でも踏み外しそうなステップが電車の外側に取り付けられていたのですが、不完全ながらもバリアフリーがすすんでいました。

とはいえ福井鉄道・福井駅前は著者の障害レベルではホームと車両の段差が大きく中央部分超低床車両でも車椅子の単独乗降は不可能でした。
(平成24年撮影)


福井鉄道の中央部分超低床車両と車椅子スペース

 

ホームの高さを下げて低床車両にあわせた福井鉄道の専用軌道の駅。
(平成24年撮影)

中央部分超低床車両以外にこのような車両が運行されていました。車椅子で乗れない車両の方が多数でした。(平成24年時点で)

低床になったとはいえ多くの福井鉄道車両にはステップ(階段)がありました。
(平成24年撮影)

以前の床の高い電車は武生駅に止まっていました。
(平成24年撮影)

著者はどうも地方の鉄道や路線バスのバリアフリー化に対する思い入れが強いようで、理解しがたい文章になってしまっているかもしれません。でも人間は老いれば自動車の運転は困難なります。子供は通学に自家用車の運転は出来ません。今は車の運転が出来る方も、出来る限り公共交通を利用していただいて、交通弱者の足である鉄道がなくならないようにご協力をお願いします。

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福井鉄道に平成14年と平成19年、車椅子で乗車したときの写真が見つかりましたので追加掲載いたします

上記までの福井鉄道の車椅子アクセス情報レポート記事を作成後、平成14年の写真と平成19年に手動車椅子・電動車椅子・ハンドル付き電動車椅子の多様な車椅子で福井鉄道に乗車したときの写真がみつかりましたので、追加掲載いたします。なお平成14年は武生新駅(その後、越前武生駅と改称)から田原町(福井市内)まで事前連絡なしに単独で駅員さんと一般乗客の方の協力をへて乗車。平成19年は事前に鉄道会社に連絡、車椅子での乗降が可能とおもわれた中央部超低床車両を配車していただけるというご配慮をいただき、当方の同行介助者1名と運転手さんを含む鉄道会社の方2名の介助をうけ、4台の多様な車椅子で田原町から福井駅前まで乗車することができました。

まず再度確認しておきたいことは、福井鉄道の中央部超低床車両は廃止になった名鉄美濃町線から移籍されたもので、規格の違う福井鉄道路線では、渡し板からさらに延ばせるスロープ板などがその能力を充分にはっきできないでいるように思えることです。左の写真左下は福井鉄道・福井駅前電停の中央部超低床車両、左の写真右上は名鉄時代の新岐阜駅(現在の名鉄岐阜駅)の同型車両。健常者にとってはわずかなホームと車両のすき間、段差の違いが、車椅子対応車両の能力を超えて、車椅子乗客の障壁(バリア)となることがわかっていただけるでしょうか。


<福井鉄道・田原町駅>
下の写真2枚を見比べてください、福井鉄道・田原町駅を同一方向から撮影したものです。従来の一般鉄道型車両から低床車両(車椅子に対応していないものも含む)の運転に切り替えられたためなのか、ホームの高さが下げられていることが、おわかりいただけますか?
(平成14年と平成19年取材)

福井鉄道・田原町駅の変化

平成14年撮影時の状況 一般乗客の方に列車のステップと二段のホームの段差を担ぎ下ろしてもらいました。このあと京福電鉄(当時)に乗換、福井駅に行く予定だったのですが、事故のために運休。これ以上一般乗客の方にご迷惑をかけるのも心苦しかったので田原町駅から単独、車椅子でJR福井駅にむかいました。

平成19年撮影時の状況 事前に鉄道会社に中央部超低床車両の運行時間を問い合わせたところ、こちらの希望の時間に配車していたたけました。低床車両(車椅子対応でないものも含む)の運行にあわせてか、ホームを低くする改装が行われたようです。

平成19年、えちぜん鉄道に乗って田原町駅にきたのは、手動車椅子利用者2名、電動車椅子利用者1名、ハンドル付き電動車椅子利用者1名そして介助者1名の計5名。ここで駅舎のつながっている福井鉄道に乗り換えます。

福井鉄道・田原町駅に車椅子乗客に対応した中央部超低床車両が到着したのですが、それでもかなりの段差とすき間が(写真中央)。電動車椅子での公共交通機関利用の達人の方が、えちぜん鉄道側の田原町駅降車の際に使わせてもらった木製の車椅子用渡し板を借りて借りてこようとご提案、介助者の負担を最小限に全てのメンバーが乗車できました。
(平成19年取材)

電車は車椅子スーペース一台分があるものの、多様な車椅子利用者4名が乗ろうとすると一般乗客の方の通路を確保するための位地取りが大変。でもこの日は休日だったとはいえ、乗客が少なすぎます!地元の皆さん自家用車より困難があっても利用してください。他の地域の車椅子利用者だけで出発では寂しすぎます。

福井駅前では鉄道会社の方に介助していただきました。ありがとうございます。主要駅だけに段差が少しでも小さくなれば。
(平成19年取材)

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アシカなくてもトドまらずは地域の足として重要な地方鉄道を応援しています

 
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